臨時国会は10日、参院本会議で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済法案などを可決、成立させて閉会する。今国会は、衆参の予算委員会の開催が約1週間後ろ倒しになったり、会期中に山際大志郎前経済再生担当相ら3閣僚が相次いで辞任したりと特殊なケースが相次いだ。最終日の土曜日にも会議を開くおまけもついて、最後まで異例ずくめの展開になった。
「バタバタすることがあった。与党として反省してほしい」。与野党6党が9日、国会内で開いた国対委員長会談。野党側は自民党の高木毅国対委員長に厳しい注文を付けた。高木氏は「官邸との連携もしっかり取っていると思うが、反省すべき点もある」と述べた。
今国会召集前には野党への会期幅の伝達が遅れ、野党側は当初から自民国対と官邸との連携不足を指摘してきた。