フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル出場5度目の宇野昌磨(トヨタ自動車)が悲願の初制覇へ好発進した。ショートプログラム(SP)では、4回転フリップを余裕の着氷で決めると、今季GP2戦でミスが続いた4回転トーループからの連続ジャンプも成功。表現面を評価する演技点は他を圧倒し、「練習してきた成果がしっかり出たSP」とうなずいた。
11月のNHK杯の前は悩まされたスケート靴の調整がはまり、「後悔のない練習を積み重ねてこられた」と言う。自信が演技につながり、対抗馬とみられたマリニンに約20点差と大きくリード。4種類計5度の4回転ジャンプを組み込むフリーへ、「何とかなるのかなと思う」と口調も滑らかだった。(共同)