日英伊、新戦闘機共同開発 空自F2後継

日本、英国、イタリアが共同で開発する次期戦闘機のイメージ(防衛省提供)
日本、英国、イタリアが共同で開発する次期戦闘機のイメージ(防衛省提供)

日本、英国、イタリアの3カ国は9日、次期戦闘機について、共通機体を共同で開発すると発表した。防衛省は航空自衛隊F2戦闘機(約90機)の後継として、令和17(2035)年ごろの配備を目指す。3カ国首脳は共同声明で「長年にわたる防衛協力関係を一層拡大する」と強調。米国防総省も防衛省と共同発表を出し、次期戦闘機を支援する無人機の開発を視野に、5年から日米で研究に着手すると表明した。

防衛省によると、米国以外との防衛装備品の共同開発は初めて。完成品輸出も模索しており、今月に改定する「国家安全保障戦略」など安保3文書に、輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」の運用指針の見直しを明記する方向だ。3カ国共同声明では、共同開発について防衛産業の基盤強化や、経済的利益をもたらすと指摘。戦闘機開発の技術維持にも役立つとの認識を示した。

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