仏若者、コンドーム無料に マクロン大統領発表、性感染症対策

フランスのマクロン大統領(ロイター)
フランスのマクロン大統領(ロイター)

フランスのマクロン大統領は8日、若者の性感染症対策を強化するため、来年1月1日から18~25歳は薬局でコンドームを無料入手できるようにすると明らかにした。フランスのメディアが伝えた。

フランスでは医師や助産師の処方箋があれば社会保険でコンドーム購入費の還付を受けられるが、さらに入手を容易にする。マクロン氏は中西部ポワチエ近郊で開かれた若者の保健をテーマにした会合で「(性感染症)予防の小さな革命となる」と述べた。

また、子宮頸がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを男子、女子ともに接種する必要があると強調し、科学的な勧告があれば義務化も辞さないとの考えを示した。

これまでマクロン政権は、性交直後の服用で妊娠を防ぐ「緊急避妊薬(アフターピル)」を全女性が薬局で医師の処方箋なしで無料入手できるようにする措置や、若者の性感染症検査の無料化を2023年の社会保障予算に盛り込んだ。(共同)

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