名古屋刑務所職員22人、受刑者に繰り返し暴行か 法相謝罪

名古屋刑務所=9日午後、愛知県みよし市
名古屋刑務所=9日午後、愛知県みよし市

法務省は9日、名古屋刑務所で昨年11月~今年8月、刑務官22人が男性受刑者3人に対し、顔をたたいたりアルコールスプレーを顔に噴射したりするなどの暴行を個別に繰り返していた疑いがあると発表した。60代の受刑者が左目付近に全治5日間の軽傷。残る2人にけがは確認されていないという。

斎藤健法相は9日、臨時記者会見を開き、「更生に向けて尽力すべき立場にある刑務官がこのような行為に及んでいたことは断じて許されず、極めて遺憾。受刑者の方々に心から深くおわびする」と謝罪。全国で同種事例がないか調査するとともに、外部有識者による会議を立ち上げ、再発防止策を検討すると明らかにした。

法務省によると、今年8月下旬、60代の受刑者が負傷しているのに職員が気付き、理由を聞いたところ、被害を申告したため調査を開始。名古屋刑務所に勤務する20~30代の刑務官22人が、この受刑者を含む40~60代の男性受刑者3人に暴行を繰り返していた疑いが浮上した。

独居房内にいる受刑者に対し、顔や手をたたく▽アルコールスプレーを顔に噴射する▽尻をサンダルでたたく▽部屋に食器を投げ入れる-といった行為を、それぞれ個別に繰り返していたという。暴行に関与したとされる22人のうち16人は採用3年未満の若手刑務官。「指示に従わず、大声を出すなどしたことから暴行した」などと、おおむね事実を認めているという。

名古屋刑務所を巡っては平成13~14年、放水や革手錠で受刑者を死傷させる事件が発生。これをきっかけに受刑者の処遇を定める旧監獄法が改正され、刑事収容施設法に改められた。

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