原発訴訟、東電が上告 仙台高裁判決に不服

東京電力福島第1原発=福島県大熊町(本社ヘリから、川口良介撮影)
東京電力福島第1原発=福島県大熊町(本社ヘリから、川口良介撮影)

東京電力福島第1原発事故で古里を奪われて精神的苦痛を受けたとして、福島県南相馬市の住民らが東電に損害賠償を求めた訴訟で、東電は9日、計約2億7900万円の支払いを命じた仙台高裁判決を不服として最高裁に上告した。

11月25日の高裁判決は、1審福島地裁いわき支部判決から慰謝料を増額。原発の津波対策を巡り、「事業者の責務を自覚せず、結果回避措置を怠った重大な責任がある」と認定した。

東電は「判決に当社の考えと異なる点があることなどを総合的に判断した」とコメントした。

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