宮内庁は2日、天皇陛下が11月に東大病院(東京都文京区)で受けられた前立腺の組織の一部を採取する生体検査の結果について、「異常は認められなかった」と発表した。MRI検査で確認された前立腺の肥大についても、投薬治療の必要はなく、経過観察を続けるという。
天皇、皇后両陛下は5日、江東区のホールを訪れ、3~9日の「障害者週間」に合わせて行われた、障害者の福祉に貢献した個人や団体などを表彰する式典に臨席された。
陛下は式典でのお言葉で、「障害や障害のある人への人々の理解と関心がより一層広がり、真の『共生社会』が実現されていくこと」を願われた。
障害者との交流などをテーマにした作文やポスターの表彰も行われ、最優秀賞を受賞した女子児童が作文を朗読すると、両陛下はうなずきながら耳を傾けられていた。式典後、両陛下は表彰を受けた関係者と懇談し、障害者支援の取り組みをねぎらわれたという。
秋篠宮ご夫妻は3日、中央区の区立久松小学校を訪れ、同校の開校150周年と、隣接する幼稚園の開園80周年を記念する式典に臨席された。
この日は感染対策のため、児童らは式典会場の体育館と、オンラインでつないだサテライト会場に分かれて参加。秋篠宮さまはお言葉で、「今日は、皆さんと直接もしくは画面を通してお目にかかれましたことを、大変嬉しく思います」と呼びかけられた。
ご夫妻はその後、校内をご見学。校庭では、見送りに集まった児童ら一人一人と言葉を交わされた。
秋篠宮さまは、児童らが校外学習で訪れた場所や、学校生活などについてお尋ねに。紀子さまは幼稚園児らと目線を合わせて触れ合い、学校を後にする際には、関係者に「子供たちが健やかに成長することを願っています」と声をかけられたという。