麺をゆでて、排水の熱でまたゆでて…電気やガス高騰 飲食店向け再利用装置

スイシンが発売した熱回収装置「リカロ+6」(同社提供)
スイシンが発売した熱回収装置「リカロ+6」(同社提供)

電気やガスなど燃料費の高騰が続く中で、燃料費削減につながる飲食店向け熱回収装置が登場した。これまで捨てられていた高温排水の熱を水道水が吸収し、温水として利用できるようにする。電気や燃料を使うことなく温めることができ、燃料費や二酸化炭素(CO2)の排出を削減でき、燃料費の高騰に悩む飲食店の手助けとなりそうだ。

この熱回収装置は水処理装置などを扱うスイシン(群馬県高崎市)が開発した「リカロ+6」。高温排水を受ける貯湯槽部と、本体内部の熱交換部(蛇腹ユニット)からなり、水道水などが熱交換部を通ることで高温排水の熱を回収する仕組みだ。

例えば、うどん店の場合、麺をゆでる際にあふれ出る高温排水を利用する。熱交換部に水道水を通すことで温水となるため、麺をゆでる鍋や釜などへの供給や、洗浄用などとして利用できる。

高温排水から68~78%の熱を回収できるという。排水の温度が40~100度程度、排水量が4~10リットル程度の店舗に適しているとしている。

価格はオープンだが、1台130万円程度を想定。燃料費の削減によって、3~4年で投資額を回収できるとしている。

「リカロ+」シリーズは平成28年から販売を開始。セントラルキッチンや製麺工場といった食品業界のほか、クリーニング業界、繊維染色業界などに累計200台余りの販売実績がある。最近では複数の小型店舗を保有する飲食チェーンからの引き合いが増えたため、飲食店向けにコンパクトタイプを開発した。(高橋俊一)

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