転換 日本防衛「防衛力」のあり方(中) 前例踏襲の弊害 冷戦後から同じ戦力構成2022/12/8 08:00有料プラン記事政治政策安全保障政策反応令和元年の夏ごろ、防衛省は東京・市谷の庁舎で幹部を集めた会議を開いた。自衛隊の稼働率に関する対策を話し合う場だった。「なぜ今、こんな議論をしているのか。これは深刻だぞ」怒気を含んだ幹部の発言に室内は静まり返った。会議では部品不足で戦闘機や艦艇の稼働率が5~6割にとどまっていることが報告されたが、前年には「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」が改定されたばかりだった。幹部の怒りは、改定する段階で必要な部品の経費を盛り込んでいなかったことに対して向けられた。反応