3度目の正直へ 中学生棋士の仲邑菫三段が上野愛咲美女流棋聖に挑戦

囲碁の第26期女流棋聖戦の挑戦者決定戦で仲邑菫三段(左)は藤沢里菜女流本因坊を破り、挑戦権を獲得した
囲碁の第26期女流棋聖戦の挑戦者決定戦で仲邑菫三段(左)は藤沢里菜女流本因坊を破り、挑戦権を獲得した

囲碁の第26期女流棋聖戦の挑戦者決定戦が8日、東京都千代田区の日本棋院内で行われ、中学生棋士の仲邑菫三段(13)が、女性第一人者の藤沢里菜女流本因坊(24)に黒番中押し勝ちし、挑戦権を獲得した。史上最年少タイトルをかけ、来年1月開幕の三番勝負で上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(21)=女流立葵杯=と戦う。

持ち時間が両対局者に3時間ずつある十段戦などとは異なり、女流棋聖戦は持ち時間がなく、1手30秒以内に打つことが求められる早碁(1分の考慮時間は10回ある)。仲邑三段は序盤に優位に立つとほぼミスなく打ち進め、藤沢女流本因坊を振り切った。「すごく強い相手なので、自分の力を出し切ろうとだけ考えていた。挑戦できることは奇跡」と顔をほころばせた。

予選を勝ち抜き、4期続けて16人による本戦トーナメントに入った仲邑三段は、佃亜希子六段(51)や扇興杯のタイトルを持つ牛栄子(にゅう・えいこ)四段(23)に勝利。今月1日の準決勝では、平成25年に女流本因坊を獲得している向井千瑛(ちあき)六段(34)を破っていた。

プロ4年目の仲邑三段は今年4月、全タイトルを通し史上最年少の13歳1カ月で女流名人戦三番勝負に挑んだが、藤沢女流名人に敗れた。7月にはトーナメントの扇興杯女流最強戦決勝に進むも、牛四段に敗れタイトル獲得を逃している。それでも昨年(43勝18敗)を上回る46勝(22敗)と着実に力をつけており、栄冠奪取の可能性は大いにある。

3連覇がかかる上野女流棋聖は今年、男女混合の若手棋戦「若鯉杯」で史上初めて連覇を果たしたほか、女流国際棋戦で日本勢初の世界一にも輝いている。今月1日時点で51勝20敗と、2年連続の最多勝・最多対局が視野に入る強敵。

仲邑三段は「(終盤に大逆転された)扇興杯がショックだったので、内容のいい碁を打ちたい。自分の力を出し切れるようにしたい」と闘志を秘めていた。

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