「もうけた分の1割のお礼をするものや」 長浜市議会、市議に辞職勧告

押谷與茂嗣氏(滋賀県長浜市のホームページより)
押谷與茂嗣氏(滋賀県長浜市のホームページより)

滋賀県長浜市の押谷與茂嗣(おしたに・よもつぐ)市議(74)が、市議会の委員会で答弁する市職員に侮辱的、威圧的な発言を繰り返し、議会秩序を乱したとして市議会は7日、押谷市議に対する議員辞職勧告決議を全会一致で可決した。押谷市議をめぐっては、市が暴言とは別に市職員に対する不当要求もあったとして再発防止を求めている。

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押谷市議は9月の予算常任委員会総務教育分科会や10月の総務教育常任委員会で、市幹部の答弁の途中に何度も割り込み、「ほんまのことゆえやはよ」などと発言したり、市職員を「お前」呼ばわりし、「嘘ついてますて目に書いたるやないか」「もっと真面目にゆえ」などと暴言を繰り返した。また、委員会終了後に江畑仁資副市長に襟元をつかむ暴行を加えたとされる。

こうした言動を受け、浅見宣義市長が適正な議事運営を求める文書を市議会の松本長治議長あてに提出しており、市議6人が連名で今月5日、議員辞職勧告決議案を市議会に提出した。

この日の市議会で議長と押谷市議を除く出席議員19人全員が決議案に賛成。押谷市議は「ご迷惑をおかけした」と謝罪したが、「これからも精進したい」と辞職はしない考えを示した。

一方、昨年12月市議会で可決された県への市有財産売り払い収入約6300万円について、押谷市議が自らの議員活動によって市が利益を得たかのように主張。担当職員に利益の配分や感謝の意思表明を執拗(しつよう)に求め、拒否すると「委員会でやったる。ケツの毛まで抜いたる」「一般的に、もうけた分の1割のお礼をするものや」と発言したとする件など3件の威嚇行為についても市は市議会に厳格な対応を求めている。

押谷市議は産経新聞の取材に「そのような発言をしたかもしれないが、もののたとえだ。不当要求などするはずがない」と話した。

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