露、米女子バスケ選手を釈放 米で服役の「死の商人」と交換

米女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手=2021年8月(ロイター)
米女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手=2021年8月(ロイター)

ロシア外務省は8日、ロシア入国時に大麻製品を不法所持していたとして禁錮9年を言い渡され服役中だった米女子プロバスケットボールのスター選手、ブリトニー・グライナーさん(32)と、米国で武器密売などの罪で服役していたロシア人、ビクトル・ボウト氏(55)の身柄交換が米国との間で成立したと発表した。米国も身柄交換を発表した。両国メディアが伝えた。

身柄交換は同日、アラブ首長国連邦(UAE)で行われ、2人は帰国の途に就いた。ロイター通信などによると、米ホワイトハウスは、ロシアとの交渉は身柄交換に関してのみ行われたとし、「米国の対ウクライナを支援の方針に変更はない」と説明した。

グライナーさんは、米女子バスケットボール代表として東京五輪を含む2大会で金メダルを獲得。2月のロシア入国時に大麻オイルを不法所持していたとして首都モスクワ郊外の空港で拘束され、裁判を経て禁錮9年の実刑が確定。11月から収監されていた。グライナーさんの拘束を巡っては、当初から受刑者の交換を見据えたロシアの政治的意図が指摘されていた。

一方、ロイター通信によると、ボウト氏は長年にわたり世界各地の武装勢力などに武器を密売する「死の商人」として知られた。2008年にタイで拘束された後、身柄を米国に引き渡され、12年に禁錮25年の実刑判決を受けた。

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