岸田文雄首相は8日、官邸でサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に出場した日本代表の森保一監督や選手らの表敬訪問を受けた。首相は1次リーグでドイツとスペインの2強豪を破ったことについて「挑戦することの大切さを日本人に改めて教えてくれた」と健闘をたたえた。
首相は冒頭、サッカーボールとユニホームの贈呈を受けた後、「国会開会中だったが試合を見ないわけにはいかなかった。次のチャレンジに期待している」と激励した。
森保監督は「国民の熱いエールのおかげで勇気を出して戦うことができた」と強調。吉田麻也主将は「目標にはかなわなかったが、ここで歩みを止めずに日本を元気にするため頑張りたい」と語った。
首相と森保監督はノートを愛用している共通点があり、表敬の最後にはそれぞれが使っているノートにサインして交換した。選手らは首相とグータッチを交わし、官邸を後にした。
森保監督らは7日夜に帰国したばかり。森保監督は首相の地元である広島を拠点とするチームで指導者を務めたことがあり、首相と面識があった。首相周辺によると、日本サッカー協会側の申し入れで急遽の面会が実現したという。