〈独自〉兵庫の「どうぶつ弁護団」警察に初の刑事告発 目に釣り針…虐待許さない

釣り針が目に刺さった猫(猫を保護した動物愛護団体提供)
釣り針が目に刺さった猫(猫を保護した動物愛護団体提供)

大阪府茨木市で同じ野良猫が目や口に釣り針を刺され、けがをさせられる被害に複数回遭っていたことが8日、分かった。動物虐待を防ぐ活動を展開するNPO法人「どうぶつ弁護団」(兵庫県)は同日、動物愛護法違反罪で、容疑者不詳のまま大阪府警茨木署に刑事告発した。

どうぶつ弁護団」発足 兵庫の弁護士ら 虐待告発も

どうぶつ弁護団は兵庫県内の弁護士と獣医師で構成する専門家チームとして今年9月に設立し、法人として告発状を提出するのは初めて。被害に遭ったのは4~7歳ぐらいのオス猫で、茨木市宿久庄(しゅくのしょう)の会社敷地内に住み着き、地域住民らにエサを与えられていた。保護猫の活動をしているボランティアの女性が釣り針が刺さっているのを発見し、動物愛護団体などを通じて弁護団に情報提供した。

釣り針が目に刺さった猫(猫を保護した動物愛護団体提供)
釣り針が目に刺さった猫(猫を保護した動物愛護団体提供)

告発状によると、今年7月24日~8月21日までの間、何者かが複数回にわたり猫の口や目に釣り針を刺して傷つけたとしている。診断した獣医師は「偶然とは考えにくく、何者かによって人為的に付けられた可能性がある」との見解を示している。弁護団は告発状で、容疑者が太く大きな釣り針で繰り返し刺しており「極めて悪質」と指摘。厳重な処分を求めている。


どうぶつ弁護団は、市民や愛護団体から提供された情報を精査した上で、弁護士や獣医師らで実態を調査。必要と判断した場合は証拠をそろえ刑事告発する。こうした取り組みは全国初とされ、虐待を早期に発見し被害の深刻化を防ぐ狙いがある。

大阪府警茨木署に告発状を提出後、取材に応じる細川敦史弁護士=8日午後、大阪府茨木市
大阪府警茨木署に告発状を提出後、取材に応じる細川敦史弁護士=8日午後、大阪府茨木市

理事長の細川敦史弁護士は「従来ならば警察が動くかどうかは微妙な事案。だが、われわれの存在がいることで警察にしっかり動いてもらえるようになればと思う」と話している。

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