浪速風

稲盛和夫さんの教え

2014年、京都市伏見区の京セラ本社でインタビューに応じる稲盛和夫さん
2014年、京都市伏見区の京セラ本社でインタビューに応じる稲盛和夫さん

8月に90歳で死去した京セラ創業者、稲盛和夫さんの経営哲学の一つに「人生方程式」がある。つまり「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」。能力は要素の一つに過ぎず、劣っていても、考え方と熱意が掛け算で効いてカバーできる。ただ、考え方が正しくなければマイナスに。そのうえ能力と熱意があれば社会の害にもなる

▶こちらは考え違いもはなはだしい。東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件である。汚職事件に続き、東京地検特捜部などは独禁法違反の疑いで強制捜査に乗り出し、事件は広告業界ぐるみの様相を呈するだけでなく、大会組織委員会側も関与した疑いがあるという

▶札幌市は2030年冬季五輪の招致に手を挙げるが、関係者は、稲盛さんが第二電電(現KDDI)設立などに際し、自問したことを改めて考えてみるといい。「動機善なりや、私心なかりしか」。後で私欲にまみれた人たちが入り込む余地をなくすためにも。

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