準々決勝の大一番はイングランド対フランス アルゼンチンとブラジルの動向にも注目

ポーランド戦の試合終了間際、自身2点目のゴールを決め駆け出すフランスのエムバペ(左)=ドーハ(共同)
ポーランド戦の試合終了間際、自身2点目のゴールを決め駆け出すフランスのエムバペ(左)=ドーハ(共同)

【ドーハ=奥山次郎】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会はベスト8が出そろい、9日にオランダ対アルゼンチンとクロアチア対ブラジル、10日にイングランド対フランスとモロッコ対ポルトガルの準々決勝が行われる。いずれも激闘が予想され、中でも優勝争いを大きく左右しそうなのはイングランド対フランス。また、アルゼンチンとブラジルがともに勝てば、13日の準決勝でW杯では32年ぶりに南米のライバル対決が実現する。

イングランド対フランスは優勝争いを占う大一番だ。連覇に挑むフランスは優勝候補の下馬評通りに危なげない戦い方を披露。ベンゼマの負傷欠場で心配されたセンターFWはジルーが機能し、エムバペとデンベレの両ウイングも〝無双状態〟。ポグバらを欠く中盤もチュアメニらがカバーし、デシャン監督は「みんながハードワークしてくれている」と自信をにじませる。

イングランドも自国開催だった1966年大会以来の世界一へ順調に歩みを進めている。決勝トーナメント1回戦で万能型FWのケーンに待望の今大会初ゴールが生まれ、マウントやフォーデン、サカ、ベリンガムら20歳前後の若手の奮闘がチームを勢いづける。グリーリッシュは「チームには自信と一体感がある」と充実の表情だ。

イングランド対フランス戦以上に関心を集めそうなのは、アルゼンチンとブラジルの動向かもしれない。ともに準々決勝を突破して準決勝で顔を合わせれば、1990年イタリア大会以来の直接対決となる。オランダとクロアチアを下すのは容易ではないものの、南米のライバル対決実現への期待は日に日に高まっている。

海外メディアなどによると、メッシは優勝への最大の障壁になるのはブラジルとみており、言葉にはしなくてもブラジルとの直接対決を見据えているのは間違いない。フランス1部パリ・サンジェルマンで同僚のネイマールも決勝トーナメント1回戦で故障から復帰し、「タイトルに向かって一歩ずつ進んでいくだけだ」と力強い。

ポルトガルは決勝トーナメント1回戦のスイス戦で、本来の輝きを放てていないロナルドを先発から外して6-1と圧倒した。初の8強進出で波に乗るモロッコが堅守速攻に徹してくるのは確実で、大黒柱がゴールをこじ開けられるかどうかが勝敗に大きく影響してきそうだ。

会員限定記事会員サービス詳細