先月25日から5日間、中国各地で広範囲な群衆抗議運動が展開された。政府による極端な「ゼロコロナ政策」への反発から始まった運動はあっという間に中国各地に広がり、同時に革命の色彩が強い政治運動へと変質した。
上海、北京、成都などで行われた抗議デモ、集会では、「終身制は要らない、皇帝は要らない」「自由は必要、独裁は要らない」「習近平は退陣せよ」「共産党も退陣せよ」などの先鋭化した政治的スローガンが叫ばれ、抗議者たちは習近平国家主席と共産党独裁体制そのものに反旗を翻したのである。
運動の中で、A4サイズの白紙を掲げ、反体制の意思を表明するのが「流行」となったため、一部でこの運動のことを「白色革命」と呼ぶことになった。現在は、政権側による大量逮捕と警察力総動員の封じ込め策によって運動は下火となり、沈静化の様相を呈しているが、今後の中国情勢に及ぼす影響において、「白色革命」勃発の意義は決して小さくはない。