中国による台湾侵攻が今年中か来年にも起きかねないと指摘されている中で、日本では相変わらず「中国を刺激するな」といった日本さえ波風立たないようにしていれば、世界は平和だという天動説のような議論が横行している。日本以外はみな平和を愛する諸国民だとする憲法9条由来の欺瞞(ぎまん)がなせる業なのだろう。
そしてその過剰な中国への配慮は、往々にして「基本的な価値を共有する極めて重要なパートナー」(岸田文雄首相)である台湾軽視や蔑視につながる。
在日台湾人団体「全日本台湾連合会」(全台連)が5日、台湾独立を押さえ込むような立憲民主党議員による国会発言について、次のような抗議声明を出し、発言の撤回と台湾国民への謝罪を強く求めたのもその一例だといえる。