タリバン、公開処刑を復活 政権奪取後初 米国など非難

タリバン暫定政権のバラダル副首相(タリバンのツイッターから、共同)
タリバン暫定政権のバラダル副首相(タリバンのツイッターから、共同)

【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンは7日、西部ファラー州の競技場で、殺人罪で死刑判決を受けた男の公開処刑を行ったと発表した。タリバンによると、昨年8月の政権奪取以降、公開処刑は初めて。

公開処刑は旧タリバン政権期(1996~2001年)に頻繁に行われ、国際的な非難を浴びた。タリバンが再び極端なイスラム法解釈に基づく恐怖政治を敷く姿勢を鮮明にした形だ。

公開処刑にはタリバンが作った暫定政権のバラダル副首相やハッカニ内相ら幹部が立ち会った。被害者の父親が死刑囚を銃で3発撃ったという。

タリバン最高指導者のアクンザダ師が11月、「イスラム法による統治」を推進するため、公開処刑や窃盗犯の手足切断などの刑罰を実施するよう裁判官らに求めていた。今回の執行はこの判断を受けて行われた可能性がある。

公開処刑を受け、米国務省のプライス報道官は記者会見で「全てのアフガン人の尊厳と人権に対する侮辱だ」と非難。国連のグテレス事務総長も懸念を表明した。

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