ペルー大統領を罷免 副大統領が初の女性大統領に昇格

ペルーのペドロ・カスティジョ大統領(ペルー大統領府提供、ロイター)
ペルーのペドロ・カスティジョ大統領(ペルー大統領府提供、ロイター)

【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーの議会(一院制、130議席)は7日、急進左派のカスティジョ大統領を弾劾する罷免決議案を採決し、必要な3分の2を上回る101票の賛成で可決した。カスティジョ氏は失職し、規定によりディナ・ボルアルテ副大統領(60)が職務を引き継いで昇格、同国初の女性大統領に就任した。AP通信が伝えた。

決議は、罷免理由をカスティジョ氏の「恒久的な道徳的無能力」と説明。反対は6票に止まり、10人が棄権した。同氏は昨年7月に就任したが、首相や閣僚の交代が相次ぎ政権を安定させられず、罷免決議の提案も今回が3回目だった。

採決に先立ち、カスティジョ氏は大統領として「議会の一時解散」と「臨時政府の樹立」を発表した。これを受けて、政府の独立機関である行政査察官事務所は「クーデターとしか言いようがなく、ペルーは憲法崩壊の最中にある」との声明を出した。憲法に反する命令を出したとして、国家警察が同氏の身柄を拘束した。

ボルアルテ氏は就任宣誓に際し「クーデターが試みられたが、制度にも街頭にも反響はない」と述べ、国民を結束する政権を樹立するための政治的休戦を議会に呼びかけた。

議会は野党優位で与野党が鋭く対立。現地メディアは、政治の混乱は今後も続くとみている。

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