サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦で、クロアチアにPK戦の末に敗れた日本代表をめぐり、試合終了後にサポーターに対して深々と一礼する森保一監督(54)の姿が海外メディアで注目されている。試合に敗れても礼節を欠かさなかった日本人指揮官の姿に、海外メディアも敬意を込めて報じている。
1次リーグで日本に1-2で敗れたスペインでは、試合終了後に地元紙「アス」(電子版)が「モリヤスが日本のファンへ感謝」との見出しで、深々と一礼する森保監督の写真を掲載。「モリヤスは前回準優勝のクロアチアとの試合の終わりに、このジェスチャー(お辞儀)でファンに感謝したかった」と報じた。
日本と同じく決勝トーナメント1回戦で敗れた韓国では、地元紙「ハンギョレ」(7日の日本語電子版)が「サポーターに6秒間深々とお辞儀…森保監督の最後のセレモニー」との見出しで特集記事を掲載。「(森保監督は)日本のサポーターたちのいるスタンドの方へゆっくりと歩いた。胸に手を当てた後、90度近く腰を折り、約6秒間にわたって最後まで声援を送ってくれたサポーターたちに向かって深々とお辞儀をした」と報じた。
また、米国のスポーツ専門局「ESPN」(電子版)のサッカー専門公式ツイッターでも、スタンドの日本代表サポーターに対して一礼する森保監督の写真を添付してツイート。「モリヤスは、チームをサポートするためにはるばるカタールまで足を運んだファンに対し、感謝の意を表した。(その姿は)リスペクトする」と敬意を込めた。(浅野英介)