途上国債務返済35%増加で8・5兆円、中国向け66%占める

ワシントンにある世界銀行の本部=1月(共同)
ワシントンにある世界銀行の本部=1月(共同)

世界銀行は6日、国際開発協会(IDA)が支援する途上国の債務返済額が2022年に前年比35%増の620億ドル(約8兆5千億円)を超えるとの見方を示した。2国間債務返済額では中国への支払いが全体の66%に上ると指摘した。マルパス総裁は「途上国の債務危機は深刻化している」と強調した。

途上国の21年末時点の債務返済額は462億ドルで、輸出による収入の10・3%に相当した。10年前の3・2%から大きく拡大したという。貸し手は中国やインド、サウジアラビアなどの割合が増えた。中国が2国間債務残高の49%を占め、10年の18%から大きく伸びた。

米連邦準備制度理事会(FRB)など各国の中央銀行は、インフレを抑えるため急激な金融引き締めに踏み切っており、金利上昇や世界経済の減速によって途上国の財政状況は一段と悪化する恐れがある。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細