東京都江戸川区の東京都水道局の排水施設の工事現場で爆発が起き、男性作業員2人が死亡した事故で、現場周辺に都市ガスの配管はなく、地中のガスが原因になった可能性があることが7日、関係者への取材で分かった。警視庁と東京消防庁は7日から合同で現場検証を行い、爆発の原因などを調べている。
警視庁葛西署などによると、6日午前11時すぎ、江戸川区船堀にある都水道局の排水施設の工事現場で爆発は発生。当時、マンホール内の深さ24メートルでは、地下に降りるはしごの交換工事のため、死亡した50代と30代の男性が作業していた。
地下からは可燃性ガスが検出され、爆発の原因になった可能性もある。ただ東京ガスによると、都市ガスの配管は現場から約10メートル離れた場所に敷設され、異常はないといい、葛西署は地中のメタンガスなどの天然ガスに引火した可能性もあるとみている。
都水道局によると、現場は今年8月に調査を行って事故前日の5日から作業が始まったという。都水道局は「これまでの工事の中で地中からのガスが確認されたという報告はない」としている。