「励まされた」「4年後にまた夢を」 サムライの激闘に大阪のPV会場も興奮

大阪・梅田の映画館で行われたW杯日本対クロアチア戦のPV(パブリックビューイング)。前田の先制点に喜ぶサポーター=6日午前、大阪市北区(永田直也撮影)
大阪・梅田の映画館で行われたW杯日本対クロアチア戦のPV(パブリックビューイング)。前田の先制点に喜ぶサポーター=6日午前、大阪市北区(永田直也撮影)

サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメントの日本対クロアチア戦を観戦しようと、日本では6日未明にもかかわらず各地でサムライブルーのユニホームを着たサポーターがパブリックビューイング(PV)に集まり、選手たちを応援した。「頑張る姿に励まされた」「4年後が楽しみ」。惜しくも敗れたとはいえ、大阪のPV会場のサポーターは日本代表の健闘をたたえた。

高まる8強入りへの期待

2会場に分け、映画のスクリーンで試合を中継した大阪市北区の映画館「梅田ブルク7」には、計約250人のサポーターが詰めかけた。勝てば初のベスト8入りとなる大一番とあって、大阪市の会社員、松本千明さん(32)は「今日は歴史的瞬間を見られるかもしれない」と、じっとスクリーンに見入った。

前半43分に大阪府太子町出身のFW前田大然が先制ゴールを決めると、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。サポーターたちが立ち上がり、周囲とハイタッチを交わしていた。

大阪市の美容師、仙頭郁弥(せんとうふみや)さん(30)は「僕の中で今年一番の盛り上がりでした」と大興奮の様子。大阪府枚方市の大石直季さん(21)は「とてもいいところで決めてくれた」と笑顔をみせ、「後半も守りに入らず、攻めの姿勢でプレーしてほしい」と力を込めた。

祈りは届かず

しかし後半10分、クロアチアに同点ゴールを許すと会場からは悲鳴が上がり、頭を抱える人も。それでも日本がチャンスをつくったり、GK権田修一が好セーブをみせたりすると、大きな拍手が巻き起こった。

その後延長戦に突入し、同点のままPK戦にもつれこんだが、日本は3人が止められクロアチアが勝利。固唾をのんで全員が静かに見守ったが、祈りは届かなかった。

それでも京都府向日市の大学生、岡本活秀さん(20)は「今年の大会は可能性を感じたし、4年後さらに強くなった姿が楽しみ。下を向かず胸を張ってほしい」と選手らを激励した。

大阪府岸和田市の会社員、橋本浩司さん(48)は「選手たちは最後までボールを追いかけ、あきらめずに戦ってくれた。とても誇らしい気持ちで、ここでみんなと応援できてよかった」と笑顔。「また4年後、新しい景色を今度こそ見られるようこれからも精いっぱい応援したい」と話した。

大阪・梅田の映画館で行われたクロアチア戦のPV。PK戦で敗れ、頭を抱えるサポーター=6日午前、大阪市北区(永田直也撮影)
大阪・梅田の映画館で行われたクロアチア戦のPV。PK戦で敗れ、頭を抱えるサポーター=6日午前、大阪市北区(永田直也撮影)

立ちはだかった高い壁 視線は4年後に

南野拓実の出身地、大阪府泉佐野市の体育館でもPVを開催。会場に駆けつけた約80人のサポーターは、バルーンスティックを打ち鳴らし、約8千キロ離れた異国の地で戦う選手たちにエールを送り続けた。

友人らとともに訪れた岸和田市の大学生、前田尊琉(たける)さん(18)は「悔しい。ベスト8へ、あと一歩が大きな壁だった」と肩を落とした。「今日の反省を生かし、次を目指してほしい」と話し、選手たちの背中を押した。

大阪市住吉区の大学生、塚口梨菜さん(21)は「ドイツ戦の逆転勝利に感動した。めっちゃがんばっていた選手たちにお疲れさまと伝えたい」とねぎらった。

代表ユニホームを着用して応援した泉佐野市職員の西本洋幸さん(51)は「クロアチアは前回大会でPK戦を勝ち上がってきただけに試合巧者だった」と悔しさをにじませ、「みんなよく頑張ってくれた。4年後にまた夢を見せてほしい」と語った。

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