住友生命保険と大阪府が、同社の健康支援プログラム「バイタリティ」を活用した府民の健康増進プロジェクトを展開している。専用のアプリを使って運動に取り組めば特典がもらえる仕組みで、10月の開始から約2万3千人が登録している。
住友生命はバイタリティを使って健康に関する取り組みを行うことで保険料が安くなる健康増進型保険を販売しており、平成30年の発売以来、累計販売数は100万件を超えている。
同社と府は9月、包括連携協定にもとづき、「次世代スマートヘルスに関する共同プロジェクト」の展開を宣言し、府民を対象に「大阪版バイタリティ」を提供。アプリを活用した府民の健康づくりへの行動変容を促したり、利用者のデータをもとに健康寿命に関する分析を行ったりする。健康や命がテーマとなっている令和7年開催の大阪・関西万博に合わせ、8年3月まで事業を行う。
大阪版は12週間無料で使うことができ、自動で設定されるウオーキングの歩数の目標を達成するなどすれば、コーヒーチェーンやコンビニで使えるドリンク券などが当たる。無料体験後に希望すれば、より機能が充実した有料プランに移ることもできる。
同社の高田幸徳(ゆきのり)社長は「取り組みを通じて、府民の健康と、心身ともに豊かな未来を実現してもらいたい。万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』に事業者として貢献できれば」と話している。(井上浩平)