先日10月28日、漫才の酒井くにお師匠がご逝去されました。初めてご挨拶させていただきましたのが、1987年、道頓堀の浪花座で六代目笑福亭松鶴(しょかく)追善興行のときです。私は10日間興行の日替わりの前座で出演させていただきました。
前座ですからもちろん出番はトップのはずですが、ゲストの師匠方がお仕事の都合で早く演芸場を出るため、急遽(きゅうきょ)3番目になりました。そのときのトップがくにお・とおる師匠、そして2番目がなんと、三代目桂春團治師匠でした。頭のてっぺんまで緊張して、舞台に上がらせていただいたことを思い出します。
それ以降、楽屋でよくお声をかけていただきました。その2年後、初めて演芸場で10日間の出番をいただきました。くにお・とおる師匠と連日ご一緒でした。