新潟初! ワンちゃんの合同七五三 飼い主が健康祈願

合同七五三で祈祷をうける愛犬と飼い主=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)
合同七五三で祈祷をうける愛犬と飼い主=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)

愛犬家が集まって一緒にワンちゃんの七五三参りをする企画を、新潟市内の犬・猫専門和服店が開催し、話題になっている。飼い主がシルクの着物をまとった愛犬と一緒に神社で健康・長寿の祈祷(きとう)を受け、玉串をささげるなど、流れは人間の七五三と同じ。こうした企画は新潟初とみられる。そこには〝わが子〟のように愛情を注ぐ飼い主の姿があった。

企画したのは、犬・猫用の着物をオーダーメードで仕立てている新潟市中央区の「和美縁(わびえん)」。東京の広告会社でCMプランナーをしていた同市出身の柏倉佑香さん(62)が昨年、立ち上げた。

犬の合同七五三を始めた経緯について、柏倉さんは「店の商品カタログを作るためにワンちゃんに着物を着せて写真撮影した際、どうせ着物を着るなら七五三のようなお祝い事も催したらいいのではないかと考えた」と説明する。

4組が参加

11月26日、同市中央区の湊稲荷神社で行われた合同七五三には、4組(4匹)が参加した。まず飼い主と愛犬が境内に集合し、プロカメラマンによる記念撮影。拝殿で宮司による祈祷を受けたあと、飼い主が玉串をささげ、愛犬の健康・長寿を願った。

玉串を奉納し、愛犬の健康を祈願する飼い主(右)=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)
玉串を奉納し、愛犬の健康を祈願する飼い主(右)=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)

新潟市の会社員、佐藤淑子さん(42)は、5歳の雄のポメラニアン「はに丸君」と参加。「年1回人間ドックならぬ犬用ドックを受けているが、何かと引っかかってしまう。健康で長生きしてほしいと願って参拝した」という。

同市在住の会社員、宇治宏美さん(34)は、2歳の雌のポメラニアン「レムちゃん」とお参りした。「やんちゃな性格で、ソファからジャンプして骨折するなど、よくけがをする。健康で長生きできるようにと参加した」。宇治さん夫妻には子供がいないため、レムちゃんをわが子のようにかわいがっているという。

また、同市在住の松田一茂さん(46)、恭子さん(44)夫妻は、8歳の雄のポメラニアン「シンバ君」と参加。「犬の8歳といえばシニア。長生きを願うとともに、私たち夫婦の健康祈願も兼ねてきた」(一茂さん)

気になる料金は、七五三祝いと健康祈願、シルクの着物のレンタル料金、写真撮影、お札・お守り・お菓子がセットになって2万5千円。1回目の今回は記念の割引料金になっており、来年以降は3万3千円になる予定だ。

シルクの着物姿で七五三に臨んだ愛犬=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)
シルクの着物姿で七五三に臨んだ愛犬=新潟市中央区の湊稲荷神社(本田賢一撮影)

犬ゆかりの神社

港稲荷神社の前川正倫(まさみち)宮司(66)は「動物への祈祷を受け付けていない神社が多い中、うちでは10年ほど前から犬や猫への祈祷を行っている。今回の合同七五三も昨年から話を進めてきた」と説明する。

この神社の拝殿の前には回転するこま犬が鎮座しており、「回る願懸け狛犬」として新潟市の有形文化財に指定されている。何かと犬とゆかりのある神社でもある。

柏倉さんは今後の展開について、「健康・長寿祈願を今後、七五三の時期だけでなく、年間を通じてやっていきたい。さらに、祈祷だけでなく、ワンちゃんにクラシック音楽を聴かせるコンサートも開催したい」と意気込んでいる。(本田賢一)

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