Live News イット!
フジテレビ 月~金曜午後3時45分
夕方の報道番組「イット!」のメインキャスター(MC)に、10月から宮司愛海アナウンサーが就任。先輩MCの榎並大二郎アナとの局アナコンビで新風を吹かせている。
「これまでのスポーツ取材から報道というフィールドに変わり、日々発見があります。政治や事件など、扱う情報、言葉の幅も広いので、違和感なく、信頼して見ていただけるよう、知識の吸収などいろいろと蓄えている最中です」
就任から1カ月余の感想を語る宮司アナに、ムードメーカーの榎並アナは「初日からなじんで、すぐ番組の原動力になった。さすがの順応力」と盛り上げる。
番組内容もリニューアルし、「直(ぢか)アタリ」「ウラどり」「ときほぐし」といったニュースをさまざまな角度から伝える新コーナーも好評。なかでも、「直アタリ」は両MCが週に数回、現場に出て取材するもので、「季節の移ろい、気温や服装、店のにぎわいといった街の息遣いが感じられるようになったのは大きいですね。ニュースにもその息遣いをのせてお伝えできれば」と榎並アナ。
宮司アナは「スタジオ展開、原稿の読み方・伝え方でも、常にもっといい方法を考える挑戦者でありたい。テレビを見る方が、どういうことに、えっ!?と思うのか、そういう想像力をもって番組に反映していきたい」とさらに前を向く。
1日3時間15分、週5日の長丁場だけに、緊張感も並大抵ではない。ストレス解消法を聞くと―。「妹に子供が生まれて、その写真をスマホで見て癒やされています」(宮司アナ)、「今1歳ちょっとのわが子は歩き出すかどうかの時期。歴史的な一歩を見届けたいのですが…」(榎並アナ)と、生活者、家庭人の一面ものぞかせた。
「イット!」の番組名は、「それそれ!」「それ、知りたかった!」という共感・発見の番組を目指すことから。「(前MC)加藤綾子さんのやさしく前向きな視点を引き継ぎ、共感・発見により磨きをかけ、生活感、手触り感のある情報をお伝えしていきたい」(榎並アナ)
「まずは一日一日、一分一分のオンエアのクオリティーをあげることに力を注ぎ、それを積み重ねた先に道ができると思っています」(宮司アナ)
「社内の誰からも好かれる先輩」「アナウンサーの鑑(かがみ)」と互いを褒める息もピタリ。今後が楽しみだ。
(三保谷浩輝)
<えなみ・だいじろう>昭和60年、東京都生まれ。慶応大卒。平成20年、フジテレビ入社。「FNNスーパーニュース」「バイキング」などを経て、令和2年9月から「イット!」メインキャスター(MC)。
<みやじ・まなみ>平成3年、福岡県生まれ。早稲田大卒。27年、フジテレビ入社。「めざましテレビ」情報キャスター、土日のスポーツ番組「S-PARK」、東京五輪などでMC。今年10月から「イット!」MC。