鳴子温泉郷の風発計画 地元市長の反対、宮城知事「重く受け止める」

宮城県の村井嘉浩知事
宮城県の村井嘉浩知事

宮城県大崎市の鳴子温泉郷での大規模風力発電(風発)計画をめぐり、地元の観光協会や自治会などが反対している問題で、同市の伊藤康志市長は6日、県庁を訪れ村井嘉浩知事と面会、現行計画に反対の意見を伝えるとともに、県としても反対してもらうよう要望書を提出した。市によると、知事は「意見を重く受け止める」などと応じた。

計画は「(仮称)六角牧場風力発電事業」。札幌市の市民風力発電(鈴木亨社長)と関連会社CSSが出資する事業目的会社「川渡(かわたび)風力発電」が、東北大の牧場地に高さ最大200メートルの風車を最大17基(総出力5万キロワット)建設。別の事業者による周辺の2計画と合わせ、最大110基以上の計画となる。

要望書は反対の理由について、地域住民らの理解が得られていない上、市が進める渡り鳥や観光産業、防災対策の重要施策に影響があると指摘。村井知事は「市長からの意見を重く受け止め、その上で知事として経済産業相へ意見を申し入れたい」と述べた。

環境影響評価(アセスメント)法に基づく手続きは、第3段階の「準備書」の縦覧が6日始まった。知事は準備書について、市町村長の意見を聞いた上で、経産相へ意見を出すことになっている。

CSSの目崎敏雄地域調整室長(55)は取材に対し「準備書の内容を県や市にしっかり見ていただき、客観的な評価をいただきたい」とした上で、「地域の皆さまにはしっかり説明させていただきたい。一方で期待の声もある。『地域貢献』の具体的な話もできるよう引き続き努力していきたい」と話した。

準備書の縦覧は来月17日まで行われ、川渡風力発電のサイトでも公表されている。

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