中国国外に逃れた亡命ウイグル人でつくる民族団体「世界ウイグル会議」(本部・ドイツ)のドルクン・エイサ議長が5日、国会内で高市早苗経済安全保障担当相と会談した。ドルクン氏は重大な人権侵害行為に制裁を科す人権侵害制裁法の制定や企業によるウイグル人の強制労働防止に向けた法整備を訴え、高市氏は「関係閣僚と積極的に取り組みたい」と応じた。
会談後、ドルクン氏が東京都内で開いた記者会見で明らかにした。世界ウイグル会議の議長が日本の閣僚と面会するのは初めてという。
ドルクン氏は高市氏に対し、中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区で起きている深刻な人権侵害状況について国連の委員会での議題化するように、政府の後押しなども求めた。
ドルクン氏は4日に来日し、岸信夫首相補佐官や立憲民主党の松原仁元拉致問題担当相とも5日、個別に面会した。ウイグル問題にくわしいジャーナリストの有本香氏がドルクン氏に3人を紹介した。