松江市庁舎建て替えで住民敗訴 差し止め請求退ける

松江市役所の庁舎建て替え事業費は不当に高額で違法として、市民団体のメンバーが松江市に対し、工事への公金支出を差し止め、7月末までに支出した事業費約32億円を上定昭仁市長と松浦正敬前市長に請求するよう求めた訴訟の判決が5日、松江地裁であり、三島恭子裁判長は原告の訴えを退けた。

工事は昨年3月に始まり、令和7年秋に完成予定。建て替えは松浦前市長が決定し、昨年4月の市長選で上定氏が当選した後も引き継がれた。約150億円とされた事業費は、建設資材の高騰などで約155億7500万円に膨らむ見通し。

原告は「松江を考える会」の古志勝俊さん(69)ら。移転について考慮せず、事業費の根拠は乏しく、建て替えには合理性が認められないと主張。最少の経費で最大の効果を上げるよう自治体に義務付ける地方自治法に違反すると訴えていた。

市側は庁舎が市中心部に位置し、公共交通の利便性が高く、建て替えには合理性があり、事業費は「円滑な行政サービスの提供に必要な経費」と請求棄却を求めていた。

松江市役所、建て替えへ 費用120億円試算

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