浪速風

勝敗を分けた数ミリの差

スペイン戦の後半、ゴールライン際のボールを折り返す三笘(上)。この後、田中が決勝ゴールを決める=ドーハ(AP=共同)
スペイン戦の後半、ゴールライン際のボールを折り返す三笘(上)。この後、田中が決勝ゴールを決める=ドーハ(AP=共同)

プロアメリカンフットボールを題材にした米映画「エニイ・ギブン・サンデー」で、名優アル・パチーノ演じるヘッドコーチが大一番の直前に選手たちを鼓舞する。プレーがうまくいくかどうかは毎分毎秒に存在する「1インチ(2・54センチ)」の差によって決まる、と。「このチームは全員が1インチのために死力を尽くす。その1インチの積み重ねが勝敗を、生死を分けるからだ」

▶サッカーワールドカップ(W杯)スペイン戦で、三笘薫選手がゴールラインから出かかったボールを紙一重で折り返し、勝ち越し点につなげた。諦めて足を緩めていたら日本代表の決勝トーナメント進出はなかっただろう。数センチ、数ミリの差が大きな違いを生んだ

▶「人生もフットボールも1インチをつかむゲームだ」。冒頭のスピーチはオリバー・ストーン監督自身のベトナム戦争での従軍体験や映画製作のキャリアが基になっているという。スポーツはどこか人生と重なるからこそ、多くの人の心を打つ。

会員限定記事会員サービス詳細