シリアで異例の反政府デモ 生活苦に不満か

シリア南部スワイダで4日、アサド政権打倒を訴えるデモ隊が県知事公舎に乱入し、当局側と銃撃戦となった。ロイター通信などが報じた。2011年に反政府デモが内戦に発展したシリアで、強権的なアサド政権は反体制運動をほぼ封じ込めており、政権支配地域での抗議行動や衝突は異例。緊張が高まる恐れがある。

内戦下でシリア経済は疲弊しており、デモ隊は生活苦に不満を高めたとみられる。シリア人権監視団(英国)によると、デモ隊は庁舎建物に掲げられていたアサド大統領の写真を破り、警備当局の車両に火を放った。当局側は銃を使って鎮圧を試みた。

シリアでは11年、スワイダ県に隣接するダルアー県などで反政府デモが始まり、政権側が武力弾圧して内戦に陥った。政権はロシアやイランの支援を受けて勝勢を固め、現在は国土の大半を支配している。

スワイダではイスラム教少数派ドルーズ派の住民が多い。20年にも一時、通貨の急落や物価高騰を受けた抗議が起きたが、当局がデモ隊を抑え込んだ。(共同)

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