サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で2日、日本が優勝候補のスペインを破ったのは、まさに「歴史的な勝利」(岸田文雄首相)だった。にわかファンの抄子が早速、インターネットの産経ニュースで海外の反応を探すと、マドリードからの三井美奈記者の報告を見つけた。
▼「こんなにディフェンスが堅いとは思わなかった」「ディフェンスが堅く、スペインがなかなか切り込めなかった」。注意をひかれたのは、地元のファンたちが日本チームの防御、守備についてたたえていたことである。職業病なのか、そこから日本の防衛はこれで大丈夫かと連想し、気分は沈んだ。
▼折しも小紙は、相手領域内でミサイル発射を阻止するなどの「反撃能力」に関し、防衛省がまとめた基本方針を報じている。それによると、反撃能力の行使は「自衛権行使の3要件」を満たさなければならない。つまり、行使は「必要最小限度」しか許されない。