「堂安選手は周囲を巻き込む力がある」…育成携わった二宮氏らが甲南大で特別公開講座

基調講演で鎌田大地選手や堂安律選手のエピソードを披露する二宮博氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)
基調講演で鎌田大地選手や堂安律選手のエピソードを披露する二宮博氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)

サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会日本代表の鎌田大地選手や堂安律選手の育成に携わり、「伝説のスカウト」と称される二宮博氏と、カフェの経営などを手掛けるサッカー元日本代表選手の加地亮氏を招いた特別公開講座「〝最高のチーム〟を作るための思考力」が3日、神戸市東灘区の甲南大学で開かれた。地域での起業を目指す社会人などを対象にした同大学の「ソーシャルビジネス・アントレプレナー育成プログラム」の一環。受講生をはじめ約150人が聴講した。

基調講演する二宮博氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)
基調講演する二宮博氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)

第1部では、現在はガンバ大阪の選手から元Jリーガー初の上場企業社長へと転身した嵜本晋輔氏が経営する「バリュエンスホールディングス」で社長室シニアスペシャリストを務める二宮氏が「最高のチームをつくるために」と題して基調講演。二宮氏は「堂安選手は親分肌で明るく、周囲を巻き込む力がある」「鎌田選手は冷静でぶれない心を持っていた」といったエピソードを明かしながら、「全員のベクトルを合わせるのが最高のチームをつくる秘訣(ひけつ)だと思う」と持論を展開した。

第2部はプロジェクトのコーディネーターで経済学部の石川路子教授がファシリテーターを務め、二宮氏と加地氏が起業に求められる個の力や周囲を引き付ける人間力などについて議論を交わした。

公開講座で討議する二宮博氏(右)と加地亮氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)
公開講座で討議する二宮博氏(右)と加地亮氏=神戸市東灘区の甲南大学(北川信行撮影)

二宮氏は嵜本氏や日本代表を率いる森保一監督、W杯の解説で注目を集める教え子の本田圭佑氏らを例に挙げながら「まずはこうなりたいという夢を持つこと。(組織では)リーダーがあるべき姿を明示することが必要」と力説。加地氏は現役選手時代や自身の起業の経験を振り返りつつ「ベクトルを自分に向け、ネガティブな考え方をポジティブに変えていくのが大切」などと訴えた。旬の話題を交えた内容に、受講生らは熱心にメモをとっていた。

会員限定記事会員サービス詳細