将棋の藤井聡太竜王=棋聖・王位・叡王・王将との五冠=(20)に広瀬章人八段(35)が挑戦した第35期竜王戦7番勝負の第6局は2、3の両日、鹿児島県指宿市で指され、113手で先手の藤井竜王が勝ち、対戦成績4勝2敗で初防衛、五冠を堅持した。通算タイトル数は歴代9位の11期目を獲得した。
王手のかかった対局は、藤井竜王が意表を突く構想でペースを握った。
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第35期竜王戦七番勝負第6局 前日の指し手を再現する藤井聡太竜王(右)と広瀬章人八段=3日午前8時56分、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」(代表撮影)
終盤、自陣の安全度を正確に読み切ると、着実に相手玉を追い込み、今期の決着をつけた。藤井竜王は「攻め込んでいく形になり、手をつなげることができた。何とか結果を出せてほっとしている」と話した。
広瀬章人八段の話 2勝4敗で終わったが、スコア以上に完敗。対局中、藤井竜王の風格も感じた。第3局の敗戦は悔いが残るが、自分の持てる力は出せたと思う。