厳格な新型コロナウイルス対策への抗議デモが中国・上海で発生してから3日で1週間。デモは参加者拘束などでいったん収束したが、死去した江沢民元国家主席への追悼行動をきっかけに再燃する可能性もある。週末を迎え、上海や北京では多数のパトカーや警察官による厳戒態勢となった。
11月26、27日にデモが起きた上海中心部の「ウルムチ中路」。12月3日も人が集まるのを妨げるように高い柵が設けられており、警察官が24時間態勢で警備を続けた。
20代の男性はデモに参加した友人が警察に連行され24時間の思想教育を受けたと明かした。スマートフォンは海外インターネットへの接続を可能にするVPN(仮想専用線)や、ツイッター、通信アプリのテレグラムといった機能を使っていないか調べられ、30日間の没収になったという。
中国当局は規制が及ばない海外系アプリによるデモ情報拡散に神経をとがらせているもようだ。(共同)