再び世界を驚かせ、日本に歓喜の渦を呼び込んだ。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグ最終戦で、日本はスペインに2-1で逆転勝ち。勝利の瞬間、主将の吉田は両手を突き上げ、板倉は涙を流した。初戦のドイツに続いてスペインも撃破し、E組を1位突破。森保監督は「日本のサッカーが世界で勝っていけるということ。アジア、日本のサッカーファミリーと喜びを分かち合いたい」と胸を張った。
戦前の予想通り、前半は圧倒的に押し込まれた。11分に先制を許し、ボール保持率わずか14%で折り返し。だが、焦りはなかった。逆転劇を演じたドイツ戦と似た展開。ハーフタイムに指揮官は「プラン通りに進んでいる。よく我慢した」と選手たちに声をかけ、手を打った。