サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で1日夜(日本時間2日未明)に行われた日本-スペイン戦で、日本の決勝点を生んだゴール直前のシーンが海外メディアでも注目されている。
1-1で迎えた後半6分、ペナルティーエリア左から三笘が折り返し、このクロスボールを田中がゴールに押し込んだ。
主審はいったん、三笘が蹴る際にボールがゴールラインを割っていたと判断したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末、ボールはライン上にあったと認められ、日本は2-1と逆転に成功。1次リーグE組の1位通過につながった。
この場面について、英国の公共放送「BBC」(電子版)は「肉眼ではラインを越えているように見えたが、ボールの湾曲部分が白線の上にかかっていると判定され、日本の選手たちを喜ばせた」と伝えた。
一方、英紙「デイリー・メール」(電子版)は「間違いなくVARは失敗した」との見出しで特集記事を掲載。「スペイン戦での日本の決勝ゴールは、ソーシャル・メディアでファンから疑問視されている」と、波紋が広がっているように取り上げた。
日本の勝利によって1次リーグ敗退が決まったドイツでは、大衆紙「ビルト」(電子版)が「(ボールは)完全にゴールラインの後ろにあるように見える。ボールがそこ(ゴールライン上)にあったのは、ほんの数ミリだったかもしれない」と指摘した。
サッカーの競技規則では、グラウンド上または空中でボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた場合にはアウトオブプレー(試合を一時中断)となり、それ以外は原則として「インプレー」と定められている。
VARで認められた得点…三笘「1ミリでもゴールラインにかかっていたら」 ワールドカップ