「1ミリでも…」サッカーワールドカップで命運分けたルールの〝境目〟 他競技では

後半、ライン上にボールを残して田中碧にアシストする三笘薫。VARでこの直後の得点が認められた=ハリファ国際競技場(撮影・村本聡)
後半、ライン上にボールを残して田中碧にアシストする三笘薫。VARでこの直後の得点が認められた=ハリファ国際競技場(撮影・村本聡)

「1ミリでもかかっていたら…」。サッカーのワールドカップ(W杯)で日本が決勝トーナメント進出を決めたスペイン戦の劇的な得点シーンが話題となっている。三笘選手が蹴ったクロスボールはゴールラインを割っていたのかどうか。ルールの「境目」が文字通り大勝負の命運を分けた格好だ。

問題のシーンは後半6分。攻める日本は、ペナルティーエリア左から三笘が折り返し、田中がゴールに押し込んだ。主審は三笘が蹴る前にボールがゴールラインを割ったと判断したものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は、ボールの一部が約10センチの幅があるライン上にわずかにかかっていると判定。貴重な決勝点に結び付いた。

サッカーのルール上では、ボールがラインの白線を完全に越えてピッチ外に出ると「アウトオブプレー」と判断される。逆に言えば、空中でもわずかでも白線上にかかっていれば「インプレー」だ。決定機を演出した三笘は試合後、「1ミリでもかかっていたらいい」と思って足を伸ばしたと振り返り、「僕の感覚では中(インプレー)にあるなという感じだった」と語った。

こうしたラインに絡むボールがインプレーになるかどうかの基準については、ほかの球技もそれぞれルールで決められている。野球はライン上を含む内側がフェアゾーンだ。バレーボールではライン上はコートに含むとみなされ、ラインの外側の縁までがコート内。ラグビーでは相手陣地のインゴールライン内でボールを押さえこめばトライが認められるが、これにはゴールポストを挟んで引かれたゴールライン上も含まれる。

インターネット上も、今回の三笘のプレーとルールをめぐる〝論議〟で持ち切りだ。日本―スペイン戦の直後から、SNSでは「線とボールの間に芝は見えてないからOK」「画像で見ても微妙。撮影された角度を知りたい」といった投稿や、それに対するリプライ(返信)が相次いでいる。

日本の決勝点生んだ三笘のクロスボールに海外メディアも注目 VARが「インプレー」認定



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