「夢の世界に行けた」福本莉子 劇場版「転スラ」でヒロインに

アニメ声優に本格挑戦した福本莉子=東京都渋谷区(石井健撮影)
アニメ声優に本格挑戦した福本莉子=東京都渋谷区(石井健撮影)

公開中のアニメーション映画「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」(菊地康仁監督)は、「転スラ」の略称で親しまれる人気小説の初の映画化。福本莉子(22)がヒロインの声を演じている。福本は今年、これが4本目の出演映画となるが、慣れない声優への挑戦は「プレッシャーがあった」と振り返る。

「転スラ」は伏瀬のウェブ小説が原作で、漫画やアニメ、ゲームなど多メディア展開している。

主人公のリムル=テンペストは、事件に巻き込まれて死亡したサラリーマン。水滴状の生物であるスライムとして異世界に転生し、身につけたスキルにより、さまざまな種族と仲間になっていく。

今回、リムルは、自国「ジュラ・テンペスト連邦国」の西側にある「ラージャ小亜国」を守るため立ち上がる。福本が演じているのはラージャの女王、トワだ。代々、受け継がれる魔力で鉱山の毒を中和し、国民を守っているが、力を使う代償として自身の健康がむしばまれている。

「プレッシャーが大きかった」。アニメの経験は、デビュー3年目に出演したテレビ番組がある。が、もう4年ほど前のこと。「『転スラ』初の映画版という記念すべき機会に私が参加していいのかな?」

普段より高めの声を出して愛らしさを強調したり、女王ならではの、りんとしたところを表そうとしたり。芯の強さを声で表現するため、苦心しながら練習を重ねた。

「アニメならではのファンタジーの世界、夢の世界に連れて行ってもらえた」と心から喜ぶ半面、「次は…また5年後ぐらいで…」と控えめに言う。

「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

今年は、ほかにも主演作「君が落とした青空」(Yuki Saito監督)と「今夜、世界からこの恋が消えても」(三木孝浩監督)、ヒロインを務めた「20歳のソウル」(秋山純監督)の3本が公開された。

「あっという間の1年でした。気づいたら、また年を重ねて。こうやって大人になっていくんだなあ」としみじみ語る。

ちょうど、「転スラ」が公開された11月25日は誕生日。22歳になった。

来年の抱負を尋ねると「山登り」と言う。一度山中の寺社巡りを経験したら、その達成感が忘れられないのだとか。「あ、お仕事の抱負も?」と笑ってから、こう続けた。

「来年は、ゴールデンタイムの連続ドラマにも出たい」

地上波ドラマは最近、視聴者がSNS(交流サイト)で語り合い、大きな話題になることが増えた。

「リアルタイムで大勢の皆さんと作品を共有できるのが、いまのドラマの魅力。映画で私を知ってくださった方に、また違った一面を見せられたら」

全国公開中。1時間48分。声の共演は岡咲美保、内田雄馬、古川慎ほか。小学生の鑑賞は、保護者の判断が必要。

ふくもと・りこ 平成12年生まれ、大阪府出身。28年、第8回「東宝シンデレラ」オーディションのグランプリ獲得で芸能界入り。30年に「のみとり侍」で映画デビュー、「思い、思われ、ふり、ふられ」「しあわせのマスカット」など多数出演。今年はテレビ東京系ドラマ「赤いナースコール」でもヒロイン。

(石井健)

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