三菱UFJフィナンシャル・グループは2日、米国の傘下銀行MUFGユニオンバンクの米地銀最大手USバンコープへの売却が1日に完了し、対価として55億ドルとUSバンコープの株式約4400万株を受け取ったと発表した。既に受け取った配当や追加で支払われる予定の対価を合わせると、取引総額は156億ドル(2兆円超)に上る。
売却前に受け取ったのはユニオンバンクからの配当約46億ドル。追加の対価として、5年以内にバンコープから35億ドルを受け取る。令和4年度の通期連結業績目標は、今回の売却を反映済みで変更はないとしている。
またバンコープとの間で業務提携契約を結び、米国に居住する個人顧客に対する口座開設サービスを継続することなどについても合意した。
三菱UFJは当初1~6月に売却する予定だったが、米当局の許認可を得る手続きが遅れた。