妻殺害の81歳被告に猶予判決 40年介護「想像絶する」

今年2月、介護を約40年間続けた寝たきりの妻=当時(72)=を大阪市の自宅で絞殺したとして、殺人罪に問われた天野斉二被告(81)の裁判員裁判の判決公判が2日、大阪地裁で開かれ、佐藤弘規裁判長は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。

佐藤裁判長は判決理由で「被告は半身まひの妻を献身的に介護し、5年前から寝たきり状態を一人で支えたが、自身も体が動かないことが多くなり、心理的に追い詰められた」と指摘。「介護の苦労は想像を絶する。強く非難するのはやや酷だ」と述べた。

判決言い渡し後には「罪の重さを感じ、前向きに生き続けてほしい」と説諭した。

判決によると、今年2月13日、タオルで妻のトヨ子さんの首を絞め窒息死させた。その後、自ら110番し、自首した。

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