米経済「悲観的な見通し」 FRB報告、高金利足かせ

米ワシントンにある連邦準備制度理事会(FRB)本部(共同)
米ワシントンにある連邦準備制度理事会(FRB)本部(共同)

米連邦準備制度理事会(FRB)が11月30日公表した全国12地区連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)は全体の景況判断に関して「(高い)金利とインフレが引き続き経済活動の重しとなった」とし、今後は「より悲観的な見通しになった」と紹介した。5地区で経済活動が小幅または緩やかに拡大し、他の地区は横ばいか、小幅または緩やかに縮小した。

11月下旬までの調査で、報告は12月13、14両日に開く次回連邦公開市場委員会(FOMC)の討議資料になる。11月の会合で4会合連続となる0・75%の利上げを決めたが、次回は利上げ幅を0・5%に縮小することが有力視されている。

金利の上昇が特に住宅販売の打撃となっているとし「いくつかの地区では(販売が)急減した」と指摘。大部分の地区で物価が上昇したとしつつ、需要の減退などによって「上昇のペースは全体的に鈍化した」とした。(共同)

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