H&M、1500人削減へ 物価高が打撃、コスト節減

米ニューヨークにあるH&Mの店舗(ロイター)
米ニューヨークにあるH&Mの店舗(ロイター)

スウェーデンの衣料品大手H&Mは11月30日、1500人規模の従業員を削減すると発表した。物価高の影響による消費の抑制傾向が出ているのを背景に、コスト削減で業績の改善を図る。世界経済に悪化の懸念が強まっており、アパレル業界で同様の動きが広がる可能性もある。

H&Mは9月、年間20億クローナ(約260億円)の経費削減を目指して構造改革に取り組む方針を示していた。同社の従業員は約15万5千人。2022年9~11月期に人員削減の関連費用として8億クローナ強を計上する見通しだ。

ヘレナ・ヘルマーソン最高経営責任者(CEO)は声明で「コストと効率化の計画は組織の見直しを含み、従業員が影響を受けることは承知している。彼らには次のステップに進むための支援をする」と表明した。(共同)

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