朝晴れエッセー

すてきなプレゼント・12月1日

大学1年生の孫娘からすてきなプレゼントがあった。食品栄養学を専攻しており、中学生の頃からの念願がかない充実した学生生活を過ごしているようだ。好きなことに打ち込め勉強できることは本当に幸せだ。

11月のはじめ、「精進料理を届けるからね」と電話連絡があった。当日夕刻、メニューを添えて父親と一緒にお盆に載せ、おしゃれな食器に入れて持って来てくれた。

大学の方針で授業の一環として取り組んでいるようだ。今回は最後で、精進料理だったので、私たちには最適との配慮だったのだろうと弾む声から想像しうれしくなった。

メニューは、豆腐のかば焼き、けんちん汁、ごま豆腐、三つ葉のピーナツあえ、昆布のつくだ煮の5品。早速頂くことにした。孫からの初めての料理に、一口一口味わいながらの夕食となった。

「おいしい!」。思わず出た言葉。豆腐のかば焼きは、「えっ、これが豆腐」と思う程の出来ばえ。連れ合いも同じ気持ちだったのだろうか、昆布のつくだ煮はどんなふうにして作ったのかな、と主婦らしい目線で感心していた。

すてきなプレゼントへの返礼として励ましの言葉を贈りたい。衣食住は生活の根幹。全てぬくもりが大切。今回何よりもうれしかったのは料理を通してのぬくもり、心のぬくもりを感じたことである。

あなたの生来の優しさは、きっとぬくもりにつながるはず。心が通う食の学問を究めてほしい。


木村吉男(82) 大阪府和泉市

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