中東初のサッカー・ワールドカップ(W杯)開催中のカタールで、地元男性が着る白い伝統衣装「トーブ」の生地は、日本ブランドへの人気が高い。強い日差しを反射させる白さが重要で、男性市民らは「使い続けても白のまま色が変わらない」と日本製を評価する。
首都ドーハの市場「スーク・ワキーフ」にあるトーブの仕立屋。東洋紡(大阪市)やシキボウ(同)などの白い生地が並ぶ。店に開業翌年の1975年から勤めるというインド人店長サリムさん(62)は「日本の生地は昔から人気。安価な他国製も増えているが、それより品質が良く長持ちする」と太鼓判を押す。
他の湾岸アラブ諸国でも着られ、スタイルは国ごとに異なるが、日本の生地は広く受け入れられている。(共同)