デンマークにとって想像もできない結末だった。1次リーグ3試合を1分け2敗の未勝利で最下位に沈み、ユルマン監督は「私たちらしいレベルのプレーをみせることができなかった。本当に悲しいし、私の責任だ」と失望感を隠せなかった。
とにかくゴールが遠かった。3試合で奪った得点はわずかに1。勝利が求められたオーストラリア戦も、司令塔のエリクセンらからの両サイドやペナルティーエリア内への配球でチャンスは数多く作った。しかし、ネットを揺らすことはかなわなかった。
選手の多くが欧州の強豪クラブでプレーし、昨年の欧州選手権では4強まで駒を進めた。エリクセンら世界的名手を擁して国民の期待も膨らんでいただけにショックは大きい。2大会連続の1次リーグ突破を通過点に上位進出を目指す目論みは外れてしまった。(奥山次郎)