中国の江沢民元国家主席の死去から一夜明けた1日、共産党・政府は北京の天安門や人民大会堂で半旗を掲揚し、追悼ムードを高めた。上海では学生らが供花した。共産党・政府は11月30日、習近平国家主席をトップとする葬儀委員会を立ち上げた。
党機関紙、人民日報など主要紙は1日、江氏の訃告と遺影を1面に大きく掲載した。官庁のホームページや主要メディアのニュースアプリは11月30日夜までに、追悼の意を示すため白黒の表示になった。
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中国の江沢民元国家主席の死去を受け、北京の人民大会堂に掲げられた半旗 =1日(ロイター)
母校の上海交通大では、江氏の書が刻まれた石碑に学生らが花をささげた。男子学生は「国民に長年連れ添った指導者が亡くなった。残念だ」と話した。
中国では要人への追悼活動が政治運動につながることもある。江氏が長年暮らした上海の自宅とみられる建物の周辺では1日、軍関係者や警察官が通常通りの警戒を続けていた。(共同)