奈良県が巡査長側に和解打診 実弾紛失をめぐる損賠訴訟

奈良県警本部
奈良県警本部

実弾を盗んだと疑われて違法な取り調べを受け、鬱病を発症したとして、奈良県警奈良西署の20代男性巡査長が、奈良県に慰謝料など約710万円の損害賠償を求めた訴訟で、県側が「和解による早期解決」を打診する書面を奈良地裁に提出したことが1日、分かった。巡査長側の代理人が明らかにした。賠償額は争うとしていて、巡査長側は応じない方針。

実弾はそもそも紛失していなかったことが取り調べ後に判明した。巡査長側の代理人は「和解を求めておきながら事実の認否を明らかにせず、慰謝料額だけを争うのは、真実も責任主体もうやむやにしたまま事態の収束を図ろうとするもので、誠実さが感じられない責任逃れの姿勢だ」とのコメントを出した。

書面で県側は、誤った認識に基づき巡査長に対する不適切な取り調べが行われたとして「県警の一連の対応には大いに問題が認められる」とした上で、賠償額は「吟味するべき部分がある」とした。

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